記念すべき初海外一人旅なので、ほぼ原文のまま載せています。
HONG KONG

旅のきっかけは、一通のクリスマスカード。大学時代のアルバイト先の中国人、曽(そう)君からでした。
いつも朝一番の焼きたて熱々レーズンパンを持って来てくれて、おしゃべりしながら食べたっけ。
改めて手紙を出し、曽君のお宅に
ホームステイをさせてもらうことになりました。
旅の記録の1冊のメモ帳を元にしています。失敗ばかりの珍道中ですが、温かい目で読んでいただければ幸いです。

   

          


1日目


今回は一人で香港まで行きます。途中、思い出のパン屋でたくさんパンを買いました。空港では、出国手続きカウンターで、お金の両替を忘れていたことに気づき、慌てて係りの人に話し、両替しに行きました。
(以前の成田空港は、出国カードを書いて、空港使用料券を買って、階段を降りるんでしたね。懐かしい。)

搭乗を待つ間、私は一人落ち着きません。
「何をするにも一人なのは、かなり孤独かも。」と不安でいっぱい。ちゃんと英語で話せるか?曽君は、香港の空港で待っていてくれるか?? ドキドキ一人旅です!

機内では、私が機内食の写真を撮ったのをきっかけに、隣の中国人の親子と話し、折り紙で鶴を作ってプレゼントしました。
(これ、海外旅行でやりたかったことなんです。この頃の旅は、いつも和風柄の折り紙を持っていました。)

そして香港に到着!空港で曽君が待っていてくれて、タクシーで
「元郎」という街の曽君の家へ。アパートは外階段で、何と曽君のお家は、6・7階!ヒーヒー言いながら階段で上がりました。玄関は頑丈な鉄の二重扉「そんなに物騒なのか?」と不安に。6階はリビング、キッチン、シャワールームがあり、さらに外階段で7階へ上がり、私はその内の一室を貸してもらいました。
(この「外階段で7階」と言うのが、後に事件を起こす鍵を握っています!ハラハラ!)

一休みして、寝たのは深夜1時をまわっていました。

     
  
曽君のお家の入り口 階段をまっすぐ7階まであがる

2日目

曽君もお仕事が休みです。バスと電車を乗り継いで、香港の中心街へ連れて行ってくれました。
(↓この時のメモ。迷子になって一人取り残されても、帰って来れるように、という必死さが伺えます。)
                  

「家を出てまっすぐ。線路を越えて右。百貨店裏側。お粥屋の前を通ったところがバス乗り場。バスの番号は「68M」 HK$6.20(エアコン付きはHK$8.10)30分〜40分で着。降りたら階段を上って左。電車の乗り場がある。」


飲茶レストランへ。色々な小皿がワゴンに乗って運ばれてきて、好きなお皿を取って食べるシステムです。曽君は、食べる前にお茶で、すべての食器を洗っていました。マナーではなく、「汚れているから」だそう。これが香港スタイルみたいです。色んな種類を食べ、お腹いっぱいで大満足!

そして、曽君が働いている会社に連れて行ってもらいました。日本では小さなパン屋にいたのに、香港では、高層ビルの29階で、オフィスワークをしていました。それから有名な「女人街」「男人街」。夕食は軽めに、セルフサービスの店『大家楽』へ。
(この店も、この旅で思い出のキーワードとなります!)

ここは、注文した後、番号札を持って席に座り、呼ばれたら取りに行くシステムです。私は
壁のパネルに載っていた「焼きそば」が食べたかったのだけど文字が読めず、曽君は気を利かせて先に席を取りに行ってくれたので、聞けない。(涙)仕方なく、レジの目の前にあった「おすすめ定食」みたいなのを指さして頼むはめに・・・。

               

家に帰ると、曽君のお母さん甘いスープを作ってくれていました。中国の家ではよく作るものみたい。とろみがあって、小豆がたくさん入っていました。

3日目

曽君は仕事。朝一緒に家を出て、
近所のお粥屋で朝食揚げた麩をちぎって、香菜と共にお粥に入れて食べるのが、香港スタイルのよう。曽君と別れ、私は一人、九龍(カオルーン)市内へ。メインストリートであるネイザン・ロードを歩いてショッピング。お腹が空いても、レストランに入る勇気がなく、お菓子とペットボトルのジュースで済ませてしまいました。でも、街のあちこちにマクドナルドがあるので、安心。一休みはマクドナルドを利用しました。通貨が良くわからず、お札ばかり出すので、早くも財布は小銭でパンパン。
(初々しい!旅を重ねていく内に、最近ではどこでも一人で入るたくましさ、レジで店員を待たせてでも小銭を出す余裕ができました!)

初めてのひとりでの夕食は、
ビルの地下食堂街。セルフサービスの店です。100g=HK$6で、好きなものを入れられます。私は普段あまり水分を取るほうではなく、さらに一人でいる時に、トイレに行きたくなっては困ると思って、「飲み物は?」と聞かれ、「いりません。」と答えたら、お金がないと思われたのか、スープをサービスでくれました。

20時に曽君と待ち合わせ。心配そうに待っていてくれました。家では曽君の弟の彼女、アラベッラと、すっかり仲良しになりました。明日、彼女のオフィス近くのイタリアンレストランでランチをすることになりました。
(「駅についたら、電話するね。」と気楽に言いましたが、これが後になってとんでもない苦労を生みます。)






          

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