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GENOVA(ジェノヴァ)

一日ローマで休息し、翌日から再び北イタリアへ。
ローマからジェノヴァ
は列車で約5時間。長いなぁ〜!

列車の中では、朝食を食べたり、ガイドブックを読んだりリラックスして過ごしました。
・・・と言いたい所なのですが、途中の駅で停車していたかと思ったら何やら騒がしい。
周りの人の情報では、誰かが転んで頭をケガしたようです。
車内アナウンスで
「乗客に医者がいたら、来て下さい。」とのこと。
停まった駅は小さいので近くに病院がなく、列車は次の大きめの駅まで行くことになりました。
どうして私の周りって、こう事件が多いのでしょう?ほんと誰かに教えてもらいたいくらいです。

大きな駅に停車している間、何の気なしにトイレに行ったらケガした人を見てしまいました。
服も顔も頭も血だらけ!大丈夫なの?トイレに入ろうとすると、踊り場にいた男の子が
「ダメだよ。このトイレで滑って頭を打ったらしいよ。中、血だらけだから!」とのこと。
ケガ人は中国人らしく、いつしか私がケガ人の同行者だと思われ、
「おい、君の友達大丈夫か?」と言われる羽目に。私はトイレに行きたかっただけよ〜。

ケガ人は無事病院へ運ばれ、列車は再び走り出しました。
と、車内は皆、口々にこの件について語り始めました。あることないこと、しゃべりっぱなしです。
特に私が乗っていた箇所は、ケガ人のすぐ近くだったので、
「俺は見た」「こうだった」「いや、あぁ言っていた」と、静まる気配がありませんでした。
結局、私は荷物を持って少し先の静かな車両に移動。
隣の乗客に
「うるさいから逃げてきた。」と言うと、「その方がいいよ。」と同情してくれました。

  

そして、ようやくジェノヴァに到着!
朝、マンマに
「北は寒いからセーターを着なさい!」と言われたけど、ジェノヴァの気温は25度
人々はノースリーブを着ていました。この時ばかりは、マンマをちょっと恨みました。

街はどこも工事中。バイクの量が半端なくて、空気がすごーく悪い。肺が真っ黒になりそうでした。

ユースホステル
にチェックイン。駅からバスで20分。見晴らしの良い丘のてっぺんにありました。
1泊13ユーロ(1500円)
。同じ敷地内に小学校があり、子供たちが大騒ぎしていました。

ユースホステルを出て、市内へ。
Piazza Raffaele de Ferrariの噴水はすごい迫力!
少し先へ行くと
コロンブスの生家がありました。

  

ジェノヴァ港にて。
ちょうど日暮れ時で、美しい景色にうっとり!その後、街をぶらつき一件のリストランテへ。

ジェノヴァ風ミネストローネスープ、海の幸のラビオリ、サラダ
を頼み、くつろいでいたら、
ユースホステルへ行く最終バスの時間!運良く間に合ってホッとしました。
20時半が最終っておいおい・・・。そんなに早く帰って、何をすれば良いのんでしょうか?

8人部屋で、同室のスペイン人の女の子と少ししゃべって、早めに寝ました。
夜、「フッ、フッ・・・」と言うへんな音で目覚めると、皆が寝静まった部屋の床で、
一人の子が
筋トレ中でした。
その後眠気が覚めてしまい、なかなか寝付けませんでした。まったくもう!
人騒がせな人たちに、振り回された一日でした。





CAMOGLI(カモーリ)

翌朝、ジェノヴァから列車で20分。海沿いの小さな町、カモーリに到着です。
行きの車内では、
遠足の小学生軍団と一緒になり、優しいお姉さんに見られたくて(?)ニコニコしていたら、
「ねぇ、なんで笑ってんの?」「日本人?」「ナカタ知ってる?」
「今から日本に行くの?」「好きなサッカーチームは?」
と、質問攻めにあいました。やれやれ。
彼らは、普通に乗ってくるその他の乗客にも、
「SALVE!」(こんにちは、の意。大人が使う)、「お名前は?」と言いながら拍手で出迎え、
全員に握手を求め、先生に怒られていました。可愛かった〜!
 

町の小さな観光案内所へ行き、大まかな見所を教えてもらいました。
荷物(キャリーケース)は、「シエスタに入る前までに取りに来ればいいよ!」
と数時間、置かせてくれました。助かった〜!階段を下って海岸へ。
カモーリの町は、絵本の中に出てくるみたいでとても可愛かったです。

  

  

  


海に面した、1軒のfocacceriaにて。
『フォカッチャ専門店』で、色んな種類のフォカッチャがありました。
実はここ、北イタリアに詳しい友達に、教えてもらったお店なのでした。
友達は、雑誌のライターをやっていて、この店を記事にしたことがあるのです。
店の人にその話をすると
「この雑誌だろ!」と自慢げに見せてくれました。

出来立て熱々のfocaccia al formaggioを頼むと、店主が「ほいよっ!」
カットしてわら半紙に包んでくれました。
「すぐに食べるのではなくて、少し蒸らして食べるんだ。」とのこと!
とっても美味しくて、お代わりしたいくらいでした。
店の人とすっかり仲良しになってしまい、カウンターの中へお邪魔し写真を撮りました!

    

細い路地を通って、あちこち探検です。洗濯物、あれは一体どっちの家のものなんだろう?
海と町をバックに写真を撮ろうと、そこら辺のおじさんに頼むと、

「もうちょっと左!もうちょっと!」
を繰り返し、この有り様。
おいおい。私、ベンチから落ちそうじゃないのよ〜!

「おじさんが動けばいいんじゃないの?」
と言うと、「そうだったねぇ。」と、苦笑いしていました。




               

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