クラウディアのカルボナーラ イタリアでは、それぞれの地方に代表的なスパゲッティがあり、 ローマはカルボナーラが有名!なぜかは分かりませんが。 友人のクラウディアが、特製のカルボナーラを作ってくれました。 日本のイタリアンレストランで、カルボナーラはスパゲッティのてっぺんに 卵の黄身が乗っているのを良く見かけますが、イタリアで生卵の黄身が 乗っていることはありません。(卵を生で食べる習慣がないのです。) スパゲッティを食べ終わると、食器が片付けられて、サラダが出てきました。 「なーんだ、サラダあったのか。最初から出してくれたらよかったのに。」 と心の中で思いましたが、イタリアでは1皿ずつ順番に食べるのがマナー。 レストランだけかと思いきや、普通のお家でも同様なんです。
暖炉で焼いたビーフステーキ 友人パオロの田舎に、オリーブ摘みのお手伝いに行ったときのこと。 日が暮れるまでオリーブの収穫をお手伝いし、夜はマンマを中心に、夕食の準備。 ここは田舎の一軒家で、リビングの他、キッチンにも暖炉がありました。 メニューはペンネアラビアータ、サラダ、そしてビーフステーキでした。 パスタを茹でている間、小腹が減った私たちは暖炉で栗を焼いて食べました。 栗にナイフで切れ目を入れて、暖炉の手前に置き、上に灰をかけてしばらく待つと 出来上がり!ホクホクで、本当に美味しかったです。 それから、暖炉に網を敷き、スライスしたパンを焼き始めました。 「うわぁ〜〜!暖炉で焼くの?すごい〜!」と感動していると、 マンマは得意げに、「メインはこれからよ!」と、今度は網の上に ビーフステーキを乗せて焼き始めました。 暖炉で焼いたステーキは、ジューシーで本当に美味しかったです。 食後はチーズ、そしてノンナ(おばあちゃん)が作ったクッキー。これも美味しい! ノンナが作り方を教えてくれましたが、驚いたのは、イタリアではお菓子もバターを 使わずにオリーブオイルを使うこと。 それと、サラダに使った野菜は、庭になっているものを摘んできたものでした。 ノンナと一緒に庭にしゃがみ、ノンナに教わったとおりの葉だけを摘むのですが、 雑草に混じって生えているサラダ用の食用の葉っぱを見つけるのは大変でした。 またこの家で驚いたのは、フォークの置き場所でした。 リビングの一角にある棚の引き出しからフォークを取ってくるように頼まれ、 引き出しを開けてビックリ!数センチずつ均等にフォークが並べられていました。 なんて贅沢な引き出しの使い方!引き出しとは、物を詰め込むものと思っていた私は、 こんな風に見えない所まで気遣うイタリア人を、尊敬のまなざしで見てしまいました。 (このお家には2泊3日でお世話になりました。実は、前日に泥棒が入って、 さんざんだったそうです。寝室の窓が割れていて、窓の外と、ベットの上に、 リビングの絵皿や骨とう品が置いてあったそう。大変なときに、おじゃましたにも かかわらず、温かくもてなしてくださって本当にありがとうございました。)