第1章(長期滞在編)

1.暮らし  2.食べ物とレストラン  3.ローマ在住日本人  4.やってみよう  5.失敗

6.出会い(前半) 7.出会い(広場) 8.出会い(後半) 9.留学準備 10.トラブル・おまけ!



第2章(留学編)

1.イタリアとの出会い 2.私が暮らしたアパート 3.お友達のお家 4.イタリアならでは 5.カッフェへのこだわり 6.ジェラートへのこだわり 7.ピザへのこだわり

8.リストランテとトラットリア
  9.語学学校@  10.語学学校A  11.失敗と発見色々  12.手作り料理  13.アルバイト  
14.交通事情@  15.交通事情A

16.友達との過ごし方 17.ポルタポルテーゼ 18.友達同士のイタリア語 19.ナヴォナ広場の夜BGM付♪ 20.電話とインターネット 21.日本が恋しくなったら

22.水道&光熱事情  23.ハロウィン  24.クリスマス  25.お正月  26.警察事件  27.働く子供たち  28.イタリア男 29.留学を終えて・・・BGM付♪



               


手作り料理

ホームステイしていた時に、マンマが作ってくれた料理や、
友達宅でいただいた料理を紹介します。イタリア料理は奥が深い〜!



私の自炊術

アパートで一人暮らしをしていたときや、ルームシェアをしていたときは、自分の食事は
自分で作らなければなりません。ルームシェアをしていたアパートでは、冷蔵庫は一人1段、
自分のスペースがあり、冷凍庫は共同というルールでした。

一人暮らしのときは、ほとんど外食で、家ではパスタを茹でて、瓶詰めのパスタソースをあえて
食べる位しかしていませんでしたが、ルームシェアになってからは、自炊の回数が増えました。



週に一度、近所のスーパーマーケットに買い出しに行き、大量に
トマトソースとホワイトソースを作って、ジップロックに小分けし冷凍しました。
友達を呼んで、私が作ったスパゲッティや和食でおもてなしをしたこともありました。

イタリア人のアイちゃんに、親子丼を作ったら、
「BUONISSIMO!(おいしい)」
あっという間に平らげ、お皿を舐める仕草までしてくれました。

日本人の私から見て、イタリア人はリアクションがとてもオーバーなのです。
女性を褒めるイタリア人男性もそうですが、人を褒めるのが本当に上手!
褒められてイヤな人はいませんから、とても嬉しい気持ちになります。
多少、オーバーすぎるなぁと感じることもありますけどね。(*^m^*)




クラウディアのカルボナーラ

イタリアでは、それぞれの地方に代表的なスパゲッティがあり、
ローマはカルボナーラが有名!なぜかは分かりませんが。
友人のクラウディアが、
特製のカルボナーラを作ってくれました。

日本のイタリアンレストランで、カルボナーラはスパゲッティのてっぺんに
卵の黄身が乗っているのを良く見かけますが、イタリアで生卵の黄身が
乗っていることはありません。
(卵を生で食べる習慣がないのです。)

スパゲッティを食べ終わると、食器が片付けられて、
サラダが出てきました。
「なーんだ、サラダあったのか。最初から出してくれたらよかったのに。」
と心の中で思いましたが、イタリアでは1皿ずつ順番に食べるのがマナー。
レストランだけかと思いきや、普通のお家でも同様なんです。





ホームステイ先のマンマの料理

ホームステイ先のラウラの家で、夜遅く帰宅すると、マンマが
ミネストローネを作っていました。
「食べる?」と聞かれうなずくと、
「中にパスタを入れましょう!」とのこと。
「マカロニでも入れるのかな?」と思っていたら、スパゲッティを数センチずつにポキポキ折って
入れていました。イタリアでは、よくこういう使い方もするそうです。

普段の夕食でよく出てきたのは、
トマトソースのスパゲッティ、ローズマリーと炒めたポテト、
carciofo(アーティチョークのこと)のフライ
などです。
「carciofoを剥くときは、アクが強いのでレモン汁をかけながら切るの。」
と教わりました。
また、エスプレッソコーヒーを入れる道具
macchinettaの使い方を教えてくれたのも、マンマでした。

  

マンマの手作りニョッキ

ホームステイ先のラウラと、
「イタリア料理で苦手なものは?」と言う話になり、
「gnocchi(ニョッキ)かな。」というと、「ミルは美味しいgnocchiを食べたことがないのよ!
「うちのマンマが作るgnocchiはすごく美味しいから、きっと好きになるよ。」
と言って、
マンマに頼んでつくってもらいました。
キッチンをのぞくと、本当に粉から練って作ってくれていました。
茹でたてのgnocchiを、熱々のトマトソースにからめ、チーズをたっぷりかけて食べます。
モチモチしていて、美味しかったです。

しかし、リアクションがオーバーなイタリア人を相手に、過剰に褒めすぎてしまったようで、
私のお皿にどっさり盛って、
「お代わりはいくらでもあるからね〜!」
・・・美味しかったんだけど、食べ過ぎて、しばらく食べたくない病になりました。

その後、ラウラが
「ミル、またgnocchi食べたい?」と聞くので、遠慮がちに断ると、
マンマに
「ミル、やっぱりgnocchi嫌いだって!!!」とストレートに言ってしまいました。
マンマの気持ちを考えると・・・ゴメンなさい。ヽ(≧Д≦)ノ ウワァァン!!

  


暖炉で焼いたビーフステーキ

友人パオロの田舎に、
オリーブ摘みのお手伝いに行ったときのこと。
日が暮れるまでオリーブの収穫をお手伝いし、夜はマンマを中心に、夕食の準備。

ここは田舎の一軒家で、リビングの他、キッチンにも暖炉がありました。
メニューは
ペンネアラビアータ、サラダ、そしてビーフステーキでした。
パスタを茹でている間、小腹が減った私たちは
暖炉で栗を焼いて食べました。
栗にナイフで切れ目を入れて、暖炉の手前に置き、上に灰をかけてしばらく待つと
出来上がり!ホクホクで、本当に美味しかったです。

それから、暖炉に網を敷き、スライスしたパンを焼き始めました。
「うわぁ〜〜!暖炉で焼くの?すごい〜!」と感動していると、
マンマは得意げに、
「メインはこれからよ!」と、今度は網の上に
ビーフステーキを乗せて焼き始めました。
暖炉で焼いたステーキは、ジューシーで本当に美味しかったです。

食後はチーズ、そしてノンナ(おばあちゃん)が作ったクッキー。これも美味しい!
ノンナが作り方を教えてくれましたが、驚いたのは、イタリアではお菓子もバターを
使わずにオリーブオイルを使うこと。

それと、サラダに使った野菜は、庭になっているものを摘んできたものでした。
ノンナと一緒に庭にしゃがみ、ノンナに教わったとおりの葉だけを摘むのですが、
雑草に混じって生えているサラダ用の食用の葉っぱを見つけるのは大変でした。

またこの家で驚いたのは、フォークの置き場所でした。
リビングの一角にある棚の引き出しからフォークを取ってくるように頼まれ、
引き出しを開けてビックリ!数センチずつ均等にフォークが並べられていました。
なんて贅沢な引き出しの使い方!引き出しとは、物を詰め込むものと思っていた私は、
こんな風に見えない所まで気遣うイタリア人を、尊敬のまなざしで見てしまいました。

(このお家には2泊3日でお世話になりました。実は、前日に泥棒が入って、
 さんざんだったそうです。寝室の窓が割れていて、窓の外と、ベットの上に、
 リビングの絵皿や骨とう品が置いてあったそう。大変なときに、おじゃましたにも
 かかわらず、温かくもてなしてくださって本当にありがとうございました。)





アイちゃんのマンマのお料理

友人の中でも本当に頻繁にお家にお邪魔していたのが
アイちゃん宅です。
私が行くと、マンマが事前に料理本を開いて、「今日はどれにしよう?」と決めるんだとか。
グルメなマンマのお陰で、
美味しいイタリア家庭料理を何度も味わうことができました。

・・・と同時に、私のお腹はパンパンでその結果を体重計が物語っていました。

  

  
豚肉の蒸し焼き。手作りのソースがメチャメチャ美味しかった。

 
左=チキンのココナッツミルク煮   右=ポレンタ(とうもろこしの粉を固めたもの)のチーズ焼き

手土産のケーキ

友人宅に訪問する時などに、よくpasticceria(ケーキ屋)に立ち寄りました。
興味深いのは、包装の仕方です。日本のケーキ屋さんでは、組立て式の箱を
利用しますが、イタリアにはそのようなものはありません。

厚紙で出来たトレイにケーキを並べたら、その上に十字型に厚紙の帯を渡して、
包装紙で包み、リボンをかけるのです。帯があるので、包装紙にケーキがくっついてしまう
ことはありません。また持ち手がないので、人々は手のひらに乗せて持ち運びます。

ついでに、ケーキ屋さんでもおごられ上手の私。メインのケーキをいくつか買うと、
おまけを付けてくれることが多々ありました。わーい!\(^-^)/



メインは奥の3個で、手前の小さいのは全部おまけなのです。

イタリア式食事のマナー

イタリアの夕食にワインはつきものです。家庭の夕食でも、
ハウスワインを飲みながらゆったりと楽しみます。

日本では、色んな料理を同時に食べますが、イタリアでは、前菜から一皿ずつ味わいます。
そして、次の皿に移る時はワイン等で口直しをするのがマナーだそう。

レストランで、『生ハム&メロン』という組み合わせがあり、日本でもおなじみですが、
イタリアでは『ペーラ(洋ナシ)&パルメザンチーズ』を一緒に食べます。
また、『
クルミとパルメザン&蜂蜜』という組み合わせも絶品です。是非一度おためしを〜!





               

inserted by FC2 system