第1章(長期滞在編)

1.暮らし  2.食べ物とレストラン  3.ローマ在住日本人  4.やってみよう  5.失敗

6.出会い(前半) 7.出会い(広場) 8.出会い(後半) 9.留学準備 10.トラブル・おまけ!



第2章(留学編)

1.イタリアとの出会い 2.私が暮らしたアパート 3.お友達のお家 4.イタリアならでは 5.カッフェへのこだわり 6.ジェラートへのこだわり 7.ピザへのこだわり

8.リストランテとトラットリア
  9.語学学校@  10.語学学校A  11.失敗と発見色々  12.手作り料理  13.アルバイト  
14.交通事情@  15.交通事情A

16.友達との過ごし方 17.ポルタポルテーゼ 18.友達同士のイタリア語 19.ナヴォナ広場の夜BGM付♪ 20.電話とインターネット 21.日本が恋しくなったら

22.水道&光熱事情  23.ハロウィン  24.クリスマス  25.お正月  26.警察事件  27.働く子供たち  28.イタリア男 29.留学を終えて・・・BGM付♪


               


4.やってみよう

 映画鑑賞イタリア語の『くまのプーさん』

「イタリアの映画館で、イタリア語で映画を観る!」が、私の目標のひとつでした。
(「小さいな〜!」なんて言わないで!)

ある日、カンポディフィオーリ広場にある小さな映画館で『くまのプーさん』をやっていました。
これなら、イタリア語が分からなくても、アニメだしストーリーは分かるだろうと、観に行きました。
「イタリア人はリアクションが大きいから、面白いシーンは、館内が爆笑の渦かな?」
と思っていましたが、小さな映画館の子ども向け映画。観客もまばらで、静かでした。
イタリア語を話すプーさん、可愛かったなぁ。個人的にはロバのイーヨーが好きです。
イーヨーの間抜けな会話もイタリア語。おもしろかったなぁ〜!

(『くまのプーさん』以外に、滞在中、テレビアニメで『パーマン』、『ムーミン』、
 『スプーンおばさん』がイタリア語を話しているのを観ました。o(^∇^)o )


 図書館でお勉強、入るまでが一苦労! 

ある日、
「ローマにも図書館ってあるんだろうか?」と思いつきました。
「それより『図書館』ってイタリア語で何て言うの?」と調べてみると、
『biblioteca(ビブリオテーカ)』
なんて覚えにくいんだろう、と思いつつ、ブツブツ
繰り返し言いながら歩いていたら覚えていました。

(余談ですが、これ、私の好きなイタリア語ベスト3に入ります。
 後の二つは『stracciaterra(ストラッチャテッラ)=チョコチップ、
 『 tramezzino(トラメッツィーノ)』=サンドウィッチ。いずれも発音が好き!)


そして、ヴェネツィア広場の一角にある図書館へ行きました。入るには、受付で
身分証明書
預けます。私の場合
パスポートになるわけですが、空港やホテル以外で預けるのは初めて
だったので、ちょっと不安な気持ちでパスポートを預けました。さらに、カバンは持ち込み禁止。
貴重品だけ持って、ロッカーに預けなければいけません。
(学生は、教科書やノートや筆記用具を持ち込みますけどね。)

そして、ようやく中に入ることが出来ました。イタリア人の学生はとても
マジメです。席はほとんど埋まっていて、皆もくもくと勉強していました。

(イタリア人って陽気なイメージしかなかった、その時の私にとって、この光景は衝撃的でした!)

館内をひと通り見てみましたが、まぁ予想通り、私が読めるようなものはありませんでした。
日本の図書館みたいに『大人室』と『子ども室』に分かれていて、『子ども室』では、カーペット
の上でくつろいで絵本を見れるのかと思ったんだけど、そんな雰囲気ではなかったです・・・。



 手作りジャム!フルーツはキロ単位で買うの? 

「メルカート(市場)で買ったフルーツで、手作りジャムを作る!」
というのが、私の憧れのひとつでした。
(絵本に出てきそうな光景でしょ?!)

ある日、大きな朝市で、
イチゴ1kg、レモン1kg、砂糖一箱を買ってきました。
ジャムの作り方は、日本から雑誌の切り抜きを持って来たので、バッチリです!

イチゴジャムは大成功を収めました!ひとりで味わうのはもったいない
と思い、瓶に詰めて広場で出来た友達にプレゼントしました。

実は、市場で食材を買う時、プレートには
「1kg=●●リラ」と表示されているので、
私は素直に、
「メルカートでは、皆、キロ単位で買うんだな!」と思っていました。
そのため、毎日同じ食材ばかり食べ続け、それでも余って、捨ててしまっていました。
神様ゴメンナサイ・・・。ところが、実は
「グラム単位」でも良かったのです。
それが分かってからは、「100g」「200g」と、必要なだけ買うようになりましたとさ。



 道をたずねてみよう!公園はどこ?

イタリア人は皆、ものすご〜く親切です。誰かに聞くと、その周りの人たちもが
集まってきて、
「あーでもない、こーでもない」と言い始めます。

ある日、チルコマッシモのそばのバラ園で、清掃局のおじさん達に道を訪ねました。
「あの〜、丘の上のオレンジ公園はどこですか?」
おじさん達は「オレだ!」「いやオレだ!」と皆が口々に行き方を教えてくれました。
(皆さん、同じことを何度も繰り返しているだけのような気もしますが…。)

これもイタリアならではの光景。日本じゃ、考えられないですね。



ローマの隠れたデートスポットの一つでもある、この公園の近所の教会をご紹介!
地元の人でも、知る人ぞ知る穴場です!教会の入り口の大きな門の鍵穴に顔を近づけ、
穴の中を見てみます。すると、穴のちょうど向こうに、『サン・ピエトロ大聖堂』が位置し、
穴の中に納まっているように見えるのです!キャ〜、ロマンチック!
これは、広場の友達のひとり、ジャンニに教えてもらいました。


 バスで頼もう!「着いたら呼んで下さい!」

行きたい場所へ行くバスに乗ったものの、イタリアのバスは車内アナウンスが
ありません。外の景色を見て、「あ、そろそろ!」と思ったらブザーを押します。
(いい加減だなぁ、おいおい・・・)

でも、初めて行く場所で、外の景色を見て分かるはずがありません。
だから、乗る時「○○に着いたら呼んで下さい!」と頼んでおきます。
(イタリア語を勉強すると、教科書の会話例で、必ず出てきます!)

ところが、座席に座って安心していてはいけません。バスの運転手さんも人間です。
しかもイタリア人です。いい加減なのです。忘れっぽいのです。お陰で、何度終点へ
行ってしまったことか・・・。ふぅ。以来、私は「○○に着く前に呼んで下さい!」と言い、
さらに「○○へは、何分くらいかかりますか?」と付け加え、さらなる保険をかけ、
車内に響き渡るくらいの大きな声でこれらを言うようになりました。
すると、周りの乗客が「シニョリーナ〜(お嬢さん)、もうすぐ○○だよぉ〜!」
教えてくれるのです。こうして、私はたくましくなって行くのでした。



 バスで頼もう!「このバスは○○へ行きますか?」

今度は、
『行き先が不確かな場合』です。前例の通り、大きな声で運転手に聞きます。
「このバスは○○へ行きますか?」
すると、さぁ大変!運転手が答えるより、乗客が口々に答えてくれます。

ある人は
「あ〜、そこは反対だよぉ。反対側のバス停へ行きな!」と言い、
ある人は
「反対側のバス停、わかる?ほら、見てごらん!(指差し付き)」と言い、
またある人は
「でもこのバスで○○広場まで行って、乗り換えてもいいよ。」と言い、
「そうだ!」とか「いや、違う!」と始まってしまいます。どの人の意見を信じるべきなのか?
大体最初に答えた人が正しいですね。(笑)


      




               

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