イタリアでは、クリスマス(ナターレ)飾りとして、『クリスマスツリー』と並んで、
一般的なのが『プレセーピオ』です。
『プレセーピオ』とは、聖書のキリスト誕生のシーンを人形を飾って再現したミニチュアです。
各家庭や街のあちこちで、大きさの差こそあれ、12月初旬から1月6日のベファーナまで飾られます。
写真の『サン・ピエトロ寺院』にも巨大な『プレセーピオ』が飾られて、
記念撮影をする観光客でごった返しています。
簡単なものでは馬小屋周辺だけを再現しているのだけれど、
もっと大掛かりに、家の模型と周りの風景、近くの丘の羊の群れまで再現したものもあります。
この『プレセーピオ』を飾るにはルールがあって、
クリスマス(ナターレ)当日まではキリストの人形は飾らないことになっています。
そして、クリスマス当日の朝に、かごの藁の上にキリストを置いて、その誕生を祝うのです。
また、シーズン中は街に『プレセーピオ』を売る屋台も出て賑わいます。
有名なところとしては、ローマでは『トレヴィの泉』のそばの細道かな。
細い道にずらりと屋台が並び、中には、店内で作成しているお店もあり、
製造過程を見ることができたりします。
パーツのバラ売りもしているので、お土産にする観光客も大勢います。
|