10.トラブル
恐怖!アパートに泥棒が入った!
ある日の事、夕方、買い物をした荷物を置きにアパートに帰ると、
入り口の大きな扉が開いていました。
イタリアのアパートは、表に大きな扉があり、住人は各自共通の鍵を持っています。
「管理人は、入り口も必ず閉めるように言っていたのに、開いてるじゃん!」
と思いながら、2階に上がったら、私の部屋の鍵が開いていました。
各部屋の鍵は、さらに頑丈で、壁に4つの穴が開いていて、
鍵も4回グルグル回転させないと開かないようになっています。
だから「針金か何かで開けた」という風には考えにくいのです。
部屋に入ると、トイレの電気がついていて、スーツケースは、
入り口のドアの前に置かれ、今にも持ち出されそうな感じでした。
ソファーの上には、ナイフとフォークが散乱し、棚に置かれた電話帳は、
中に何かはさんだのかを確かめたのでしょう、開いたままで置いてありました。
泣きそうになったけど、ここには電話もありません。
すぐに外に飛び出し、管理人に電話をしました。
幸い貴重品はすべて身につけていたので、何も取られなかったし、
すぐに管理人が来てくれたから安心でした。
「もし何か取られていたら…」。
新品のスーツケースは、鍵を無理に壊そうとしたようで、ズタズタに傷つけられていました。
「すぐに他の部屋を用意して。」と言ったもののホテルじゃあるまいし、すぐには無理。
しばらく管理人のアパートの一室を借りることになりました。
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こうして、私はイタリアでの生活を満喫し、留学の準備を着々と進めるのでした。
日本に帰国し、2ヶ月後に、留学と言う形で再びイタリアに渡りました。
続きは、第2章(留学編)をご覧ください! |
おまけ!
後日、広場の仲間からステキな贈り物が届きました!
紙にローマの観光名所の写真が貼られ、コメントが書いてあります。
パンテオンが「第二オフィス」?フォロロマーノが「プライベートコレクション」?
スペイン階段に面した教会は「ジャンニの家」、極めつけ、真実の口は「友達」!笑!
ステキな贈り物を、ありがとう〜!
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