広場にて。シチリア島の男の子
イタリアの夏の夜は長い。20時位まで空が明るく、夕方並み。
そのため、家に帰るのはいつも深夜を回っていました。広場のあちこちで、
大道芸人のショーを見て、周りの人と話し、友達の輪は広がっていきました。
そんな中で、イタリア人の男の子、アドリアーノと出会いました。
彼は、シチリア島で美容師をやっていて、ヴァカンスでローマに来ていました。
(イタリア人のヴァカンスは長く、1ヶ月が平均。うらやましい・・。)
ある夜のことでした。アドリアーノの友人がギターを弾き、私達は近くで聴いていました。
が、思うように観客が集まらず(楽器ケースの中のお金が思うようにたまらなかった)、
パンテオン広場へ移動することに。
私はアパートからあまり離れると不安。帰りは送ってもらうことにしました。
「夜、女の子が歩いていたら、危険だよね。」と言うと、街灯の横を指差して、
「ローマはカメラが沢山あって、防犯しているから大丈夫だよ。」とのこと。
よく見ると、街の至る所に、防犯カメラが設置してありました。ビックリ!
私達は、しゃがんで彼の友達のギターを聴きながら、しゃべったり、近くのバールで
カフェを飲んだりしました。アドリアーノに限らず、バールでカフェを頼む時、
男女で店に入ったら、たいてい男性が2人分払います。
それはごく自然で、女性は悪いと思う必要もないし、お返しする必要もないそう。
また、バールではカフェをテイクアウトも出来ます。友達の分も、買っていました。
イタリアの人付き合いの一面を見た気がしました。
(アドリアーノに限らず、多くの友達がそうしていた。)
彼らはとても親切で、私の話も丁寧に聞いてくれました。
日本人男性にない(人による?)サービス精神で、女性に対しとても丁寧です。
(それまでイタリアの男性って軽いイメージだったけど、この出会いで考え方が変わりました。)
金曜の夜、広場は盛り上がります。居酒屋やクラブ(ディスコテーカ)に行って
…とお金をかけて遊ぶ時もあるけど、
広場で歌ったりしゃべったり、ビールを持って来て仲間と輪になって飲んだり、
そんな風にして楽しんでいる人も大勢います。
夜中の2時ごろまで、広場は活気が衰えません。本当に羨ましいと思いました!
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