第1章(長期滞在編)

1.暮らし  2.食べ物とレストラン  3.ローマ在住日本人  4.やってみよう  5.失敗

6.出会い(前半) 7.出会い(広場) 8.出会い(後半) 9.留学準備 10.トラブル・おまけ!



第2章(留学編)

1.イタリアとの出会い 2.私が暮らしたアパート 3.お友達のお家 4.イタリアならでは 5.カッフェへのこだわり 6.ジェラートへのこだわり 7.ピザへのこだわり

8.リストランテとトラットリア
  9.語学学校@  10.語学学校A  11.失敗と発見色々  12.手作り料理  13.アルバイト  
14.交通事情@  15.交通事情A

16.友達との過ごし方 17.ポルタポルテーゼ 18.友達同士のイタリア語 19.ナヴォナ広場の夜BGM付♪ 20.電話とインターネット 21.日本が恋しくなったら

22.水道&光熱事情  23.ハロウィン  24.クリスマス  25.お正月  26.警察事件  27.働く子供たち  28.イタリア男 29.留学を終えて・・・BGM付♪



               


水道&光熱事情

日本人の私たちは、トイレの水はザザーッと勢い良く出るのが当たり前、
お風呂に入れば熱いお湯がザーザー出るのが当たり前。
しかし・・・イタリアでその考え方は通用しないのです。。・°°・(>_<)・°°・。



一般家庭のお風呂

湯船に浸かってゆったりと入浴を楽しむ私たち日本人が、イタリアで困るのはお風呂です。
中級以上のホテルでは、大体バスタブがついているようですが、(あり・なしを選べる)
一般家庭では、バスタブがあればラッキー。シャワーだけのお宅もけっこうあります。

イタリアでは、お風呂とトイレが同じスペースにあり、いずれも
『bagno(バーニョ)』と呼びます。
だから、
「トイレはどこですか?」「お風呂はどこですか?」は同じ単語となるわけです。
まぁ、お風呂の場所を聞く人はあまりいないと思いますが・・・。
また、入浴のことを
『fare la doccia(シャワーを浴びる)』と言うことからも、
お湯をはって湯船に浸かる、という感覚はないのかもしれません。

トイレと同じスペースにあると、家族の誰かが入浴中、他の人はトイレに入れません。
「これから、お風呂に入るけど、トイレに行きたい人はいない?」
なんて会話がありそうなものですが、私が暮らした限りではそういう会話はありません。
恐らく、入浴時間が短いので、さほど困った経験もないのでしょう。

(私は、ホームステイ先でお兄ちゃんが入浴中にトイレに行きたくなり、悲痛な叫びをあげましたが。)

お風呂とトイレが一緒だと、床がビシャビシャになってしまいます。
「バスタブにしっかりカーテンを引けばいいことじゃないか!」と思いますが、
なぜか分かりませんが、カーテンがないことが多いのです。
はて?イタリア人の皆さんは困らないのでしょうかね???




タンクのお湯を使い切ると大変!

日本と同じ感覚で、たっぷりバスタブにお湯をはり、ゆったりとくつろいだ後、
「さぁ、髪と身体を洗おう!」と思ったら、全然お湯が出ません。
イタリアでは、お湯のタンクの中の水を使い切ってしまうと、次にお湯が沸くまで
かなり時間がかかるんだとか。お陰で、風邪を引きそうになってしまいました。

(これは、一般家庭でもホテルでも同じなので、ご旅行の際はお気をつけくださいね。)




トイレが流れない!

家でも出先でも、トイレの後水が流れないのは良くあることです。
入るまで、この後壊れるのか否かなんて分かりませんから、
運を天に任せるしかありません。

また、一度流した後、タンクに水がたまるのが遅いので、
水を流すのは1度キリが絶対条件となります。

(女性の皆さん、特にお気をつけください。)

ホームステイ先のラウラの家で、真夜中トイレの水が流れなくて、
すっかり目が冴えてしまったこともありました。



トイレに便座がない!

家のトイレは洋式スタイルですが、お風呂と同じスペースにあるためか、
便座カバーのようなものは全く見かけませんでした。
あれは、日本だけのものかもしれませんね。
その代わりに、便座自体に色がついているものがありました。

イタリアのトイレ事情は、我々日本人にしてみたら、困ることだらけですが、
出先でトイレを借りたとき、結構ビックリするのが、便座がないこと。
イタリア人曰く、
「盗まれるから初めからつけていない。」のだそう。

え・・・?どうやって盗むの?なぜそんなものを・・・?
と日本人の私には理解できません。



壊れた水道

日本人の友人の家にしばらく同居させてもらった時のこと。
ある日、お風呂の水が詰まってしまいました。
キッチンと、洗面所と、お風呂の水道が全部繋がっているみたいで、
何と、キッチンで流した食べ物のカスが、お風呂の浴槽に、溜まっていたのです。
これはもうすごい状態!お陰でシャワーも浴びれなくなってしまいました。

慌てて私たちはスーパーマーケットへ行き、水道管を直す道具を探しました。
スッポンスッポンする道具を探しましたが、見つからず、
辞書で調べようにも、日本語でも何と言うのか分かりません。
店員をつかまえてジェスチャーで伝え、奇跡的に見つけることができました。

家に帰ってさっそくズボズボやるものの、効果はまるで見えず。
でも私たちは、「キーキー、キャーキャー」と大騒ぎでした。

仕方がないので、他の友達の家で食事をご馳走になった後、お風呂を貸してもらい、
終電ギリギリに濡れた髪のまま大慌てで帰ったこともありました。はぁ・・・。
その後、管理人さんが水道局の人を呼んで、無事直りました。

(イタリアのアパートの水道は、定期的にする清掃作業を怠るとこうなるんだとか。)




暖房は時間で切れる?!

7階建ての共同アパートでルームシェアをしていたときのこと。
秋のある日、夜家に帰ると、建物の煙突からモクモクと白い煙が出ていました。
部屋に入ってみると、暖房が付いています。
イタリアのアパートは、建物自体の
リスカルダメント(暖房)があり、
一定の時間帯すべての部屋に備え付けてある
オイルヒーターが温かくなるのです。
しかし、ここでも困ったことが!なんと夜23時で消えてしまいます。
あとは余熱と、部屋の小さなヒーターひとつで寒さをしのぐことになるのです。
夜、学校の宿題が終わらないときは、部屋でコートを着てやったりしていました。

日本のこたつや、温風が
出るヒーターやストーブが恋しかったです。

また、一軒屋の友人宅には、暖炉がありました。
暖炉で、焼き栗を作ったり、パンやお肉を焼いて食べたりしました。

  




               

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