第1章(長期滞在編)

1.暮らし  2.食べ物とレストラン  3.ローマ在住日本人  4.やってみよう  5.失敗

6.出会い(前半) 7.出会い(広場) 8.出会い(後半) 9.留学準備 10.トラブル・おまけ!



第2章(留学編)

1.イタリアとの出会い 2.私が暮らしたアパート 3.お友達のお家 4.イタリアならでは 5.カッフェへのこだわり 6.ジェラートへのこだわり 7.ピザへのこだわり

8.リストランテとトラットリア
  9.語学学校@  10.語学学校A  11.失敗と発見色々  12.手作り料理  13.アルバイト  
14.交通事情@  15.交通事情A

16.友達との過ごし方 17.ポルタポルテーゼ 18.友達同士のイタリア語 19.ナヴォナ広場の夜BGM付♪ 20.電話とインターネット 21.日本が恋しくなったら

22.水道&光熱事情  23.ハロウィン  24.クリスマス  25.お正月  26.警察事件  27.働く子供たち  28.イタリア男 29.留学を終えて・・・BGM付♪



               


友達との過ごし方

友達と過ごした中で、印象に残ったエピソードを紹介します。
友達と過ごすことで、言葉を覚えました。皆、ありがとう!




アイちゃんと買い物!お寿司の香水?

ある日、
『ボディショップ』に入り、香水のテスターをつけ、私が買ったら、
アイちゃんも同じものを買ってお揃いに。フルーティーな甘い香りが、とても気に入りました。
私はアイちゃんに、
「この香水、桃(PESCA=ペスカ)の香りだね!」と言うつもりが、
店中に聞こえる大きな声で、
「この香水、魚(PESCE=ペッシェ)の香りだね!」と言い、
店内に気まずい雰囲気が・・・。
アイちゃんは、
「ミル、寿司の香りがする〜!」と大笑いでした。

また、ジェラートを食べた時、私のが斜めになっていて、「ピサの斜塔みたい!」と笑っていたのに、
何故かアイちゃんのジェラートが道に落ちてしまいました。アイちゃんは、
「スプーンを買って、道に落ちたジェラートスープを飲みましょう!」だって。
アイちゃんの会話のセンスに、何度も大笑いさせられました。


一方、アイちゃんは私のある発言がいつもツボなんだとか。
銀行でお金を金を下ろす時、街中のキャッシュディスペンサーを利用しますが、
イタリア語で「BANCOMAT(バンコマット)」と言うのです。
私はこの「マット」の発音が悪く、イタリア語で「気ちがい」を意味する単語に聞こえてしまうんだとか。
「バンコマットどこにある?」と私が言う度に、「気ちがいはどこ?」と言っているように
聞こえてしまうんだって。


それと、アイちゃんに、「空に大きな縦型の雲を見つけたら、願い事をするんだよ!」
と教えてもらったこと、今でも実行しています。



アイちゃん、セレナとオーストラリア料理屋へ!

ローマには、イタリア料理屋はもちろんのこと、世界各国の料理のレストランがあります。
ある日、アイちゃんとセレナと3人でオーストラリア料理のレストランに行きました。
「オーストラリア料理って何?」と思いながら、待つこと数10分。
私達のテーブルには、ライス、チキン、ポテト、ウインナーが山のように盛られた大皿が
ドドーンと運ばれて来ました。まるで大食い選手権で食べるみたいな量です。
3人で山を崩し、最後は
「ノルマね!」と言いながら、分けあって食べました。

アイちゃんとセレナは中学校の同級生。アイちゃんは可愛い系セレナはセクシー系
セレナは、洋服屋で、超ド派手な服を見て
「BELLA〜〜!(ステキ)」と言っていました。
私は、逆立ちしても一生着ることがないだろう・・・と思ってしまうような洋服も、
セレナは着こなしてしまうのです!



イノシシとバンビを食べる!

アイちゃんの友達のエンリコが、車でロッカディパパ(ローマ郊外)のリストランテ
連れて行ってくれました。フリットヴェルドゥーラ(野菜の揚げ物)とチーズのオーブン焼きは分け、
メインはそれぞれ頼むことに。
私は、フンギポルチーニのフェットチーネをオーダー!
エンリコが頼んだのは
イノシシとバンビの肉。えぇぇぇ〜!イノシシは日本でも食べるけど、
バンビも食べるんだ・・・。

(イタリア人は日本人、中国人の区別があまりつきません。「中国人は犬をを食べるのか?」
 と聞かれたけど、「さぁ?どうだろうね?日本では食べないよ。」とだけ答えておきました。)



エウルの鳩!

アイちゃんと従姉妹のマリアンジェラと、エウルに行ったときのこと。
この地区は、夕方になると空に大量のハトの群れがいます。
その量が半端なくて、何万羽とも何十万羽とも言えるくらい。
空が真っ黒に染まるほどで、模様を描いて群れています。
この街をフンをかけられずに歩くのはムリ。私たちは3人もやられました!




ラウラ、ジャンニと車で海に行く!

ある日、ラウラ、ジャンニと車で高速道路を飛ばし、海へ行きました。
車内では、3人で大声で叫んだり、歌を歌ったりして過ごしました。

サンタセヴェッラ海岸
に着き、海岸で写真を撮ったり、貝殻を拾いました。

     

そして、海岸のそばにあるお城の見物ツアーに参加。
「ミル、イタリア語のガイドだけど大丈夫?」と言われ、
「大丈夫なわけないじゃん。」と心の中でつぶやく私。
ガイドさんは、私に合わせてゆっくり説明してくれ、ツアーの参加客も、何かと私を見るのです。
「うん、うん・・・」とうなずいて、分かったふりをしたのは言うまでもありません。(苦笑)
お城の歴史を聞きながら、てっぺんまで登りましたが、お城についてはさっぱり???でした。

その後、敷地内でやっていた結婚式をのぞきました。
式が終わった教会で、足元を見ると、お米がいっぱい落ちていました。
ラウラが、
「豊かな生活を願うために、お米をまくのよ。」と教えてくれました。



地元で人気のピッツェリアへ!

ある日の夜、「お腹空いたね〜。」と話していると、ラウラ、ジャンニが、
「ミルを連れて行きたい店がある!絶対おいしいから!」と言います。

(余談ですが、空腹の時、日本語では「お腹減った!」と言いますが、
ローマ弁では「Ho una casetta!(オ ウナ カセッタ)」と言います。
私が「オナカヘッタ・・・」とつぶやくと、
「みる、ローマ弁使ってる!」と勘違い。
ローマ以外のイタリア人に聞いても「そんな言い方、知らない。」だそうです。)

ピッツェリアに着くと、店の外には長い行列が!1、2階も、外のテーブルも満席でした。
イタリアにいて、こんなに満員のレストランを見たのは初めてでした。
しばらく待って、ようやく店内へ。
ブルスケッタと、ピザを頼みました。
ブルスケッタとは、輪切りのパンに各切りトマト、刻んだバジル、オイル、塩・コショウを
あえたものを乗せた1品。具だくさんで両手でしっかり持たないと具がこぼれてしまいます。

地元の人が集まる人気店なだけに、ピザもホントにおいしかったです!




魚料理はまだ?シェフが今、釣っています?

ある日、友達10人と車で
『修道院風レストラン』へ行きました。
この店は、1階建ての古びた建物で、昔の修道院を改装したとか。
店員は皆、茶色の修道着を着て腰紐を巻いていて、
店内の装飾もそれらしい感じ。地元の人で賑わい、店内は混んでいます。

そして、なぜか壁にヤモリが何匹も這っていました。料理を待つ間、
「お腹がすいて待ちきれないから、あのヤモリを食べちゃおうか?」と大笑い。

(日本だったら、苦情にもなりかねない状態ですが、イタリア人は大らかなようです。)

前菜を食べ、プリモ(第1の皿)のスパゲッティを食べていると、一人だけ料理が来ません。
魚料理を頼んだそうですが、皆が食べている中待っていて、気の毒に思い、
「良かったら私のやつ、少し食べる?」と聞いてみましたが、
「いいよ。お腹いっぱいになったら、魚を食べられなくなっちゃうから。」とのこと。

私達がスパゲッティを食べ終わりそうになっても、まだその子の料理が来ません。
でも、誰も店員に催促をしないので、私はその子が可愛そうに思って、
「今、シェフが魚を釣っているんだよ!」「そろそろ釣れた頃だよ!」と、
皆の笑いを取っていました。

(後で分かったことですが、彼女はプリモ(第1の皿)を飛ばし、セコンド(第2の皿)の魚料理を
 オーダーしたので、一人だけ料理が来るのが遅かったのでした。私だけがイタリア料理の
 マナーを分かっていなくて、余計な心配をしたのでした。苦笑。)


私は前菜とプリモ(第1の皿)のスパゲッティを食べて、もう満足でしたが、
その後、山のように盛られたコッツェ(ムール貝)とボンゴレ(あさり)が出て来ました。
女の子達は
「BASTA〜〜!(もうお腹いっぱい)」と言っていたけど、
男の子達は、続けてセコンド(第2の皿)の魚料理、そして肉料理を平らげ、ビックリでした。

(この「BASTA!」は、イタリア人がよく使います。お腹がいっぱいの時の他に、
 無理やり何かやらされて、「もう充分だよ〜!」と言う時、注意されて
 「もううんざり!」と言う時にも使える便利な単語です。)




クラウディアと日本人学校のバザーへ!

ある日、
日本人学校のバザーに行ってみました。
イタリアに来てから、こんなに沢山の日本人を見たのは初めて!
校内では、日本語が飛び交い、クラウディアは驚いていました。

校庭では
餅つき大会、出店で
豚汁、カレー、海苔巻き、焼きそばを食べました。

(焼きそばは、麺がスパゲッティだった・・・。)

イタリアに来てからもそんなに和食が恋しく感じてはいませんでしたが、
いざ食べると、
「私はやっぱり日本人なんだな〜!」と思いました。

帰り道、クラウディアに
「道路にある時計は、どうして皆狂ってるの?」
たずねると、
「イタリアだから」と返事が帰って来ました。
あぁ、やっぱりここはイタリアなんだよなぁ、と改めて感じてしまいました。



クラウディアとクレオパトラ展へ!

ある日、いつもの広場で遊んでいると、クラウディアに、
「博物館で開催中の『クレオパトラ展』を、一緒に見に行こう!」
と誘われました。私は、暇だったのでついて行くことに。
そしてコルソ通り沿いの、博物館に到着。
どうやら、期間限定で
エジプトの考古学博物館から展示品を運んできたようです。

クラウディアは、展示物をひとつひとつ丁寧に、真剣に眺めています。
一方私は、展示物の説明が全く読めません。クラウディアのペースにあわせると、
眠くなってきてしまいました。ようやく出口が見えてきた時は、心からホッとしました。
クラウディアは
「あ〜、すばらしかったわね、みる!」と満足げ。良かったね〜!




ヴァレンティーナの大学の授業に参加!

ある日、ヴァレンティーナが「うちの大学においでよ!」と誘ってくれました。
ヴァレンティーナは日本語学科で、ちょうど日本語の授業があるんだとか。
私たちはバスに乗りましたが、お喋りに夢中になり、2回も乗り過ごしてしまいました。
私は初めて行く場所だけど、ヴァレンティーナは毎日通っているはず・・・だよね?

私が
「ヴァレンティーナは『天然ボケ』だ〜!」と教えたら、喜んでいました。
心理学科の棟を指さし、
「私は、頭がおかしい所に行かなければなりません。」とか、
わけのわからない日本語を言うのでおかしくて大笑いしました。

自動販売機でチーズとクラッカーを買って、教室へ。
教室は結構広くて、生徒が皆、日本語を勉強してるのかと思うと、不思議な気分でした。
4月はこの倍くらいいたんだけど、日本語はとても難しいので、徐々に生徒が減っているそう。

私たちは1番前の席。始めに漢字テストをしました。私は静かにして見ていましたが、
書けているのもあったけど、書き順がメチャメチャで可笑しかった。先生は、
「カンニングしないでください。」「早くしてください。」と、日本語で言います。

授業は病院の話で、
「しなければならない」の例文をいっぱい作りました。
生徒が順番に黒板の前に出て、先生が言った例文を漢字を混ぜて、書きます。
ヴァレンティーナも当たったけど、漢字が分らなくて、途中で逃げて席に戻って来ました。
放課後、私たち2人とクラスメイトの男の子と3人で、寄り道して帰りました。

ヴァレンティーナはモデル事務所に所属しているのですが、その事務所にも付き合って行きました。




               

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