第1章(長期滞在編)

1.暮らし  2.食べ物とレストラン  3.ローマ在住日本人  4.やってみよう  5.失敗

6.出会い(前半) 7.出会い(広場) 8.出会い(後半) 9.留学準備 10.トラブル・おまけ!



第2章(留学編)

1.イタリアとの出会い 2.私が暮らしたアパート 3.お友達のお家 4.イタリアならでは 5.カッフェへのこだわり 6.ジェラートへのこだわり 7.ピザへのこだわり

8.リストランテとトラットリア
  9.語学学校@  10.語学学校A  11.失敗と発見色々  12.手作り料理  13.アルバイト  
14.交通事情@  15.交通事情A

16.友達との過ごし方 17.ポルタポルテーゼ 18.友達同士のイタリア語 19.ナヴォナ広場の夜BGM付♪ 20.電話とインターネット 21.日本が恋しくなったら

22.水道&光熱事情  23.ハロウィン  24.クリスマス  25.お正月  26.警察事件  27.働く子供たち  28.イタリア男 29.留学を終えて・・・BGM付♪



               


カッフェへのこだわり


バリスタのステファノが、いつも私だけに作ってくれたカッフェです。(*^。^*)


イタリアでは、『カッフェ(コーヒー)』=『エスプレッソ』です。
そして、イタリア人ならではのこだわりが沢山あるのです。

日本にいると
「コーヒーとは、コーヒー豆をフィルターに入れ、お湯を注いだもの」
という認識がありますが、イタリアではまず見当たりません。
ホームステイ先のキッチンで、私が日本で入れるのと同じようにコーヒーを入れたら、
「ケ スキーフォ!(気持ち悪い!)コーヒーを生で飲むの?」と言われました。

家庭では、
『MOKA』とか『MACCHINETTA』と呼ばれる道具で、火にかけて作ります。
私は、エスプレッソは濃いし、量が少なくて飲んだ気がしないので苦手でした。
それで、エスプレッソをミルクで割った、カップッチーノやカッフェラッテを好んで飲んでいました。

よくイタリアのガイドブックに、
『イタリアでは、カップッチーノは朝〜昼に飲むもので、夜は飲みません!』とあります。
確かにそうみたいですけど、まぁそんなに堅苦しいルールではありません。
でも、やっぱり夕食後や夜バールに入って飲むのは、エスプレッソが大半かな。

ついでに私が夜、家で紅茶を入れたら、
「紅茶は朝〜昼に飲むものだよ!ほんと、ミルはおかしい・・・。」
と呆れられました。「いちいちうるさいなぁ、飲みたいんだからいいじゃん!」
と思いましたが、イタリア人のこだわりなんだから、仕方ありません。

また、イタリア語で「コーヒー」のことは
「caffe`(カッフェ)」と言います。
日本でも日常的に「カフェ」と使われていますが、発音がちょっと違います。
「カッフェ」の後ろにアクセントをつけるんです。

ちなみに、「カプチーノ」は正確には、
「cappuccino(カップッチーノ)」
「カフェラテ」は
「caffe` latte(カッフェ ラッテ)」

日本人が言い易い発音で、自然に定着したんですね。少し残念に思います。


  
左=
カップッチーノ用カップ。取っ手部分が小さく、指が入らないものが多い。何故・・・?
右=これがカフェを入れる道具。お店では機械を使いますが、家庭ではこれを使います。


こうやって火にかけるんですよ!


更に、外出先でバールに立ち寄るという習慣があります。
「ちょっと一杯!」という時は立ったままで、1杯飲み干します。
あまりにも早いので、店を出てもカップがまだ熱かったりします。

料金は、
先払いの店が多いですが、後払いの所もあります。
イタリアでは
チップの習慣があるので、レジの横のコインを入れる箱に入れたり、
飲み終わったカップのソーサー部分に、さりげなく置いたりします。
まぁ、チップは払わなくてもいいんですけど、大体お釣の端数をチップにします。
飲食店では、チップは直接相手の手に渡すことはありません。額が小額ですから。


カウンターに立ってカフェを飲んでいると、店員と世間話をしたりするのですが、
他のお客さんが気軽に会話に入ってきたりして、すっかり仲良くなってしまい、
「この子の分も一緒に払うよ!」と、2人分払ってくれちゃうことが良くあります。
そして、おごったから何かくれ、というわけでもなく
「君と話して、楽しかったよ!Ciao〜!」と行ってしまいます。

(日本で、そこら辺のおじさんがしたら「キモい〜!何か裏がある!」と思ってしまいますが、
イタリアではどうしてこんなに自然に人々がコミュニケーションを取れるんでしょう。
いい国だな〜と思う瞬間です。)


イタリアには数え切れないほどバールがありますが、それぞれにこだわりの1件があるんです。
ここでは、私の通いつめたお店を紹介しましょう。


   

いつも私が遊んでいた、ナヴォナ広場のすぐ近くにあるお店です。
店長は
ステファノ(上の画像参照)、昼間はキレイな奥さんが店を手伝っています。
土日など忙しい時は、これまたキレイな二人の娘さんがお店に立ちます。

お店が空いている時には、いつからか何も言わずに私にだけ、
カップッチーノの上に顔の絵を描いてくれました。
通常、バールは提供時間の早さが重要なのですが、私のオーダーだけは顔の絵を描く分、
ちょっとだけ時間がかかるのでした。ステファノ、いつもありがとう \(^-^)/

また、
2000年から2001年に幕を開け、お店を訪ねてみると、
それまでとは雰囲気がガラッと変わり、ステファノもネクタイをしめていてビックリ!
今までは、
コーヒー会社の名称が印刷されているカップ
(色んなメーカーのがあり、コレクターにしてる人もいます。
蚤の市やアンティークショップでも売られています。)

を使っていたのに、全部、真っ白なものに変わりました。
「20001年になったから、サービスが変わったんだね!」と言うと、「どう思う?」
と聞かれ、
「今までの雰囲気も好きだったけど、新しいのも気に入ったよ!」と答えました。

また、日本から私のお友達とそのお母さんが旅行で来た時も、夕食後にここへ来ました。
「ミルの大切なお客さんだからね。」と、カップッチーノ3つすべてに顔の絵を描いてくれ、
小さな器に入った生クリームまで添えられていました。
さらに、一緒に
お水まで出てきました。

(日本では当たり前ですが、イタリアでは通常頼まないとお水は出てきません。)

これにはビックリでした。 o(◎o◎)o ステファノ、本当にありがとう!
あぁ、またステファノが入れてくれる顔の絵のカッフェを飲みたいなぁ〜!





               

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